高齢者世帯 「総収入=年金」が約半分に

次に、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯についての調査を見ていきます。

家計収入すべてが「年金」約半分に

【出典】内閣府「令和3年版高齢社会白書」

公的年金・恩給が家計収入の「全て」となっている世帯が48.4%と、約半数となっています。多くの人が公的年金を生活の柱としていることがわかります。

60歳以上の世帯貯蓄は2000万円以上に

それでは、世帯主が60歳以上の世帯の貯蓄について見ていきます。

二人以上の世帯について見ると、世帯主が60~69歳の世帯及び70歳以上の世帯では、貯蓄が2000万円を超えており、他の年齢階級と比較しても貯蓄が大きくなっています。

また、世帯主の年齢階級が高くなるにつれて、1世帯当たりの純貯蓄はおおむね増加を見せています。

60歳以上は貯蓄2000万円超に

【出典】内閣府「令和3年版高齢社会白書」

年齢階級が高くなるほど、貯蓄額と持家率がおおむね増加する一方、世帯主が30~39歳の世帯をピークに負債額は減少していっています。住宅ローンや結婚などのライフイベントが多い30代に負債が大きくなっているのかもしれません。