政府は2021年6月11日、「令和3年版高齢社会白書」を閣議決定しました。白書は、高齢化の状況や政府が講じた高齢社会対策の実施の状況などを明らかにしているものです。それによると、60代(2人以上の世帯)の貯蓄は平均2000万円超になることがわかりました。
そこで今回は白書の内容をもとに、高齢者世帯のお金事情についてチェックしていきます。
高齢者世帯の所得 その他の世帯平均の「半分」
高齢社会白書によると、高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均の年間所得(平成30年)は下記の通りです。
- 全世帯…552.3万円(2.48)
- 高齢者世帯…312.6万円(1.56)
- その他の世帯…664.5万円(2.90)
※()内は平均世帯人員
高齢者世帯の平均所得は、全世帯から高齢者世帯と母子世帯を除いたその他の世帯(664.5万円)の約5割となっています」
また、高齢者世帯の所得階層別分布を見てみると、150~200万円未満が最も多くなっています。
それでは、高齢者の所得の中身はどうなっているでしょうか。