資産運用の3つのポイント
年金だけでは老後資金は不十分であることが分かりました。
重要なことは、自分だけではなくお金にも働いて貰う、つまり運用することです。
運用のポイントは3つあります。
1つは「複利」の力を生かすこと。運用から得られた利益を再投資し、運用を継続していくことで投資元本を雪だるま式に大きくできます。
2つ目は長期積立です。過去の実績上、運用期間が長ければ長いほどリターンが大きく、投資するタイミングによるリターンの差が出にくくなります。
最後のポイントは、もしものときに備えておくこと。複利で長期積立投資を行う場合のリスクは、途中で投資を辞めてしまうことです。病気やケガで収入が減ったり、収入自体が無くなってしまったりすると、運用の継続が困難になってしまう可能性があります。
そのような場合に対応できるように、最低限の生活資金は貯めておきながら運用することをおすすめします。
困ったら専門家に相談を
思い描いていた老後生活を送るためには、年金だけでは足りない可能性があります。先述した3つの運用ポイントも参考にして、ご自身に合った制度や商品を選んでいただきたいと思います。
ただし、老後に必要なお金は、家計の状況や今後の人生プランによってそれぞれ異なりますし、最適な運用方法も変わってきます。さまざまな制度や商品の中から自分だけで探すのには、どうしても限界があるでしょう。
まずは、経験豊富な専門家に相談するところからはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「ねんきんネット」
- 金融審議会「市場ワーキンググループ」(第21回)厚生労働省提出資料
- 公益財団法人生命保険文化センター〈「生活保障に関する調査」/令和元年度〉
- 熊谷 良子「国民年金&厚生年金「いまの、シニアの受給額」~グラフで「ねんきん」丸わかり~」(LIMO)
- マネイロ「資産運用はじめてガイド」
佐藤 雄基