このペースでは10年後の2031年時点でも日本においては乗用車の過半数がガソリン車のままでしょう。また、次世代自動車のうちHV(ハイブリッド車)はベースがガソリン車である点も考慮が必要です。
日本において、メディアが報道するような「2030年までにガソリン車全面禁止」は現実的ではありません。
統計データを見ると、各種報道とは異なる動きをしていることがしばしばあります。
ニュースを見て「あれ?本当にそうだろうか」と気になった際は、各種統計データを集めて調べてみると、新たな発見があるかもしれません。
参考資料
- 経済産業省「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」
- 国土交通省・経済産業省「EV/PHV普及の現状について」
- 一般社団法人日本自動車販売協会連合会「燃料別販売台数(乗用車)」
- e-Stat(政府統計の総合窓口)「石油製品需給動態統計調査 石油統計(統計表)」
- 経済産業省・資源エネルギー庁「令和元年度末揮発油販売業者数及び給油所数を取りまとめました」
- 経済産業省・資源エネルギー庁「揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース)」
- 一般財団法人自動車検査登録情報協会「自動車保有台数推移表(令和2年)」
當瀬 ななみ