住宅ローンは「あえて」借りる方が有利

現在はみなさんもご存知のとおり、まれにみる超低金利時代です。住宅ローン金利も同様です。

では、2021年6月現在で、実際に住宅ローンを借りると金利はどのくらいになるのでしょうか?

変動金利か固定金利か。どちらを選ぶのかは永遠のテーマでもありますが、ネット銀行で変動金利タイプを選ぶと、今ですと0.4~0.5%くらいのものが多いようです。

例えば、金利0.5%で35年、元利均等返済で2000万円の住宅ローンを借りたとしてシュミレーションを行ってみた結果、初年度に支払う利息は、約10万円になります。1年間(12ヶ月)返済を続けると、ローンの残高は約1950万円に減ります。

住宅ローン控除の対象となっている場合であれば、控除対象の金額は残高の1%、約19万5000円になります。※収入や所得、所得控除などの内容によっては、全額が控除の恩恵を受けられない場合もあります。

ローンの返済で払った利息は約10万円。それに対して、住宅ローン控除で戻ってくる上限の金額は約19万5000円。

住宅ローン控除の恩恵を全額受けられる方であれば、支払った利息以上に、税金の還付が見込める状況です。ここ数年、この状態が続いています。

上記の例で言えば、住宅ローンを借りて購入した方が支払った利息の負担分を税金の還付という形で補えて、実質的な利息支払いは0円ということになります。さらに、約9万5000円、手元においておけるお金が増える、というお得な状態になる可能性もあるということです。