2013年度の税制改正では、子や孫への教育資金贈与が上限付きで非課税となる制度「教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置」が採用されました。
これは期間限定で始まったもので、今年の3月で終了となる予定でしたが、2023年3月末まで制度の延長が決定しています。期限が伸びたのは、祖父母の孫への資金援助にニーズがあるからと考えられます。
ただ、お金を出すとなると、アレコレ口出しをしたくなるのも人の常。孫の成長や教育に対して良かれと思ってのことだとしても、結果的に感情的なトラブルに発展してしまうこともあります。
祖父母からの資金援助を受ける側の親としては、メリットとデメリット両方があることを理解しつつ「どこまで頼る/関与してもらう」の線引きを決めておくことを忘れてはいけないでしょう。
孫自慢でマウントをとるシニア女性たち
また、少子化が進むなか、「孫がいる」のはシニア女性の世界で大きな自慢の種になるようです。
筆者の母はコロナ禍前まで長年プールに通っていましたが、そこで知り合った同世代の女性たちの間では、子どもの結婚事情や孫のことがよく話題に持ち上がっていたようです。
そのためなのか、筆者が結婚してほんの数か月後に「孫はまだか」と真剣な表情で聞いてきたときは、飲んでいたお茶を吹き出しそうになるほど驚きました。それほどシニア世代では孫自慢でマウントをとり合っているということに気がつき、あ然としたものです。