株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、今年初の19,000円台を“ロックオン“

2016年12月8日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,765円(+268円、+1.5%) 3日続伸
  • TOPIX 1,512.6(+22.0、+1.5%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 888.5(▲9.3、▲1.0%) 6日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,414、値下がり銘柄数:485、変わらず:93
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2

東証1部の出来高は28億1,860万株、売買代金は3兆3,930億円(概算)となりました。いずれも前日から大幅増加です。金曜日のメジャーSQ算出を控えても活況相場が続き、とりわけ、売買代金は4兆円に迫る水準となっています。

NY市場の大幅上昇等を受け、日経平均株価も18,500円台を固めて19,000円を伺う位置になりました。なお、終値では年初来高値となっていますが、取引時間中の高値(18,951円、1月4日)には達していません。また、TOPIXも3日続伸となり、終値では1月5日以来の1,500ポイント回復です。

週末の9日(金)にメジャーSQ算出を無事通過するならば、さらなる高値更新も期待できましょう。

一方、東証マザーズの出来高は5,528万株、売買代金880億円となりました。いずれも前日より減少しています。また、総合指数も6日続落になるなど低迷しており、大型株市場との明暗がくっきり分かれました。

新興市場は期待されたIPO銘柄(自動運転技術のZMP)の上場延期が発表されるなど、明るい材料がほとんど見当たりません。個人投資家の買い意欲を誘う物色テーマの登場が待たれるところです。

ソフトバンクGが連日の高値更新、高値更新ラッシュに沸く中キーエンスや村田製作所が逆行安

個別銘柄では、孫・トランプ会談が話題となったソフトバンクグループ(9984)が再び急騰して、連日の年初来高値更新となりました。その他、東芝(6502)、コマツ(6301)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など、高値更新となった銘柄は数多くあります。

また、政府からの支援拡大が報じられた東京電力ホールディングス(9501)が値を飛ばしてストップ高で引け、中部電力(9502)も高値更新となりました。

一方、塩野義製薬(4507)が急落し、キーエンス(6861)も大幅下落となりました。また、村田製作所(6981)が電子部品株の中では逆行安となっています。

なお、一連のキュレーションサイト問題が取り沙汰されているDeNA(2432)は大幅上昇となる続伸で引けました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が急落し、グリーンペプタイド(4594)や窪田製薬ホールディングス(4596)も急落するなど、大型株市場と同様に医療バイオ関連銘柄が総崩れとなりました。

前日に13日ぶりの反発となった串カツ田中(3547)も大幅下落でした。“ソース2度漬け禁止”で人気が出た串カツも飽きられたということでしょう。下落銘柄が多かった中で、ドリコム(3793)が値を飛ばしてストップ高となったのが目を引きました。

 

青山 諭志