FIREの「RE(早期リタイア)」を目指す必要はない

確かに経済的自由が手に入れば自由な時間を手にできます。

「自由な時間を手に入れて、海外旅行をしたい」「趣味を謳歌したい」など、自分が好きなことをするために時間ができることは嬉しいですね。

でも、立ち止まって考えて欲しいのですが、早期リタイアした後にしたいことって今はできないのでしょうか?

筆者としては、「今」を楽しむことは大事だと思っています。というのも、20代〜40代と若いうちにしかできないこともあるからです。それを捨ててまで早期リタイアすることに価値はあるのでしょうか。

また、早期リタイア後にしばらくして働きたくなっても、それまで築いてきたキャリアをいったん止めてしまっているので、簡単に働くことができない可能性があります。

そうした将来の選択肢(オプション)を増やすためにも、若いうちからコツコツ、お金と時間をかけて自己投資(スキルアップ、人脈形成、健康増進)することは大切です。投資する先は金融資産だけでなく、自分自身にも合わせて行うべきなのです。

経済的自立である「FI」を目指すことは良いですが、「RE」を行う必要はないということ。そして「FI」も短期間の達成を目指すのではなく、時間と複利効果を味方につけて目指していただければと思います。

頼藤 太希