国民年金のコストパフォーマンスを考えてみよう

ひと月の年金保険料を月1万6000円、老後の年金月額を6万5000円として、国民年金のコストパフォーマンスを確かめてみましょう。

20歳~60歳の支払保険料総額:約768万円

  • 65歳~75歳の総受給額:約780万円
  • 65歳~85歳の総受給額:約1560万円
  • 65歳~100歳の総受給額:約2730万円

老後10年間の受給で元が取れ、それ以降は受給額の方がどんどん多くなっていきますね。

今後も年金制度が変わる可能性はあれど、老後収入の大きな戦力になってくれるのではないでしょうか。

「国民年金の受給額を増やす方法」4選

それでは、ここからは国民年金の受給額を増やす方法をご紹介してきます。

①未納期間アリなら・・・まずは「任意加入」

原則として20歳から60歳前月までの480カ月は国民年金保険料を納める義務があります。

また、老後に年金を受給するためには最低10年間の年金加入期間が必要となります。(この受給資格期間を満たしていない場合、年金を受取ることができませんので未納期間が長い方は最初に任意加入を検討しましょう。)

何らかの理由で満額の480カ月に納付月数が足りない場合は、60歳から65歳になるまでの間に任意で国民年金に加入・保険料の支払いをすることで受給額を増やすことができます。

※年金の受給資格期間を満たしていない場合、65歳以上70歳未満の方も加入できます。

ただし、申し出のあった月からの加入となり、過去の分を遡って加入することはできないので任意加入を希望する方は早めに申し出ましょう。

②月400円でできる!「付加保険料」で受給額アップ

付加保険料は、毎月の国民年金保険料に月400円を上乗せして支払うことで、将来受け取る年金額を増額できる制度です。

受給額は「200円✕付加保険料納付月数」で計算され、2年間の年金受給で元が取れるお得な制度となっています。

〈付加保険料を20歳~60歳まで上乗せした場合〉

  • 支払総額:400円✕480カ月=19万2000円
  • 1年あたりの上乗せ受給額:200円✕480カ月=9万6000円

※付加保険料を納めることができるのは、国民年金の第1号被保険者・国民年金の任意加入被保険者(65歳以上の方を除く)に限ります。
※国民年金の第1号被保険者:自営業者・農業者とその家族、学生、フリーター、無職の人など。