このように、前職の看板に頼るのではなく、あなたに特殊なスキルがあるとか、副収入があるのであれば転職は全然アリだと思います。ちなみに筆者も不動産投資でアーリーリタイアを実体験。その経験と知識をYouTubeチャンネル「ウラケン不動産」でお伝えしていますので、ご興味があれば覗いてみてください。
転職をしない方がいいケース
一方、大企業の看板をバックに仕事をしてきたような人は、転職をしない方が良いと言えるでしょう。先ほども言ったとおり、動物園のライオンが野生に返されるのと同じようなものです。どうしても…という場合でも、相当慎重になる必要があるでしょう。
転職しない方がいいもう1つのケースとしては、転職をして給料が下がるのが嫌だと考えている場合です。転職した人のうち3分の1は給料が減っているというデータがあるように、50歳のサラリーマンが転職をして給料が上がることは稀だと思います。
そもそも転職をして給料が上がるような人であれば、今の会社で既に出世しているでしょうし、ましてや窓際に追いやられることなんてないはずです。もし転職をして終身雇用の枠を外れてしまえば、そこは完全な実力社会になりますので、ほんの少しでも不安があるのであれば転職はすべきではないと思います。
仮にあなたのキャリアを買われて転職したとしても、結果が出なければ再度リストラされるリスクもあります。極端な話、前職の3倍のスピードで働ける覚悟と体力がないなら、転職はしない方が良いでしょう。
おわりに
もしもあなたが今の会社で出世コースを歩んでいるのなら、そのまま今の会社に留まった方が良いというのは言わずもがなだと思います。
しかし、今までお伝えしてきたように、今の段階で出世コースから外れていて、退職すれば割増退職金がもらえる場合であったとしても、大半の人にとっては今の職場で頑張った方が幸せになれる可能性が高いのです。
ただ、そうは言っても、「今の会社にしがみついて、何の未来もないまま働くのはちょっと・・・」と思われる方も多いと思います。そんな方に私が提案したいのは、サラリーマンという属性を活かして不動産投資を始めてみることです。
会社に残るにしても辞めるにしても、10年先のことなんて誰もわからない時代ですから、どうなっても生きていけるように副業だけは持っておいた方が良いと思います。副業は色々ありますが、不動産投資は、初心者であってもきっちり勉強すれば誰でもお金持ちになれる稀有な投資法です。
意外に思われるかもしれませんが、不動産投資は「不動産実務検定」などで体系的に学ぶことができます。私も不動産投資を長年やってきたおかげで、今は好きな仕事だけをして生活できていますので、やはり不動産投資は一考に値すると考えています。
参考資料
- 平成30年就労条件総合調査 結果の概況「退職給付(一時金・年金)の支給実態」(厚生労働省)
- 平成30年雇用動向調査 結果の概況(厚生労働省)