残クレの思わぬ落とし穴とは

残クレには、前述した走行距離制限や事故での破損時に車を返却できないというデメリットがあります。

軽微な走行距離オーバーや基準内の擦り傷やへこみであれば数万円~20万円程度の追徴金を支払うことで車を返却できますので不安要素はありませんが、事故で車の骨格部分に「修復歴」がついてしまったときが問題なのです。

残クレで返却できない条件の中に「事故による修復歴」があります。これは自分自身が起こした自損事故も貰い事故も対象となります。

自損の場合であればあきらめもつきますが、貰い事故の場合はほぼ泣き寝入りとなります(加害者側に「事故落ち分」を支払わせたとしても微々たる金額になるケースが多いため)。こういった場合は残クレの最終回時に高額な残価分を一括清算するか再分割する必要があるのです。

「残価率が高い車=金利負担が高い」ということ

残クレで毎月の支払金額がグッと抑えられる車というのは「残価率が高い車」ということです。最終回に据え置かれる残価が高ければ高いほど、残り期間の支払いが抑えられるからです。

残クレ利用において気にかければならないのが「金利負担」です。もちろん最終回に据え置かれた残価にも金利はかかってきますから、通常ローンで車を購入するよりも金利負担が重くのしかかってきます。

例として残価が高いことで人気のミニバン、アルファードでシミュレーションをしてみましょう。