「女性は産休育休が当たり前なのに、うちの会社は配偶者が妊娠したと申告した男性に対して『家族が増えるならもっと仕事頑張れよ! 男は外で働いてなんぼ!』的な空気になるのが本当に古いなって思います。今後は、男性にも育休を取る意向があるかどうか確認することが義務付けられるので、配偶者が妊娠=男性も休むという選択肢が当たり前になってくれたら、と思います」(28歳/男性)

子どもが生まれる前後で休みが取れないことに不便や不満を感じていたのは、男女共通なのかもしれません。個人の努力では解消が難しい局面で、国が主導してくれたことは大きな前進と言えるでしょう。これまでの男性が育休を取りにくい空気を打破してくれることに、期待の声が聞かれました。

厳しい声・疑問の声の中身は?

制度の改正を歓迎する声がある一方で、厳しい声も聞かれました。

「今回の法改定では労使間の合意があれば育休中でもある程度仕事ができるらしいけど、この『合意』ってどうやって確認するのか疑問です。会社から育休中もできる範囲で働いてほしいって言われたら断れない気がするし、引き受けてしまったら仕事に集中してしまって、結局奥さんの負担が増えるんじゃないかな」(29歳/男性)

「育休を取得しやすいよう、国が率先してくれているのはいいことだと思います。ただ、うちの会社の管理職世代が、男性が育休を取ることを本心で歓迎できるかはまた別の問題。育休を取る社員と取らないで働く社員だと、後者の方を評価しちゃう空気があるんです。育休を取る当事者だけじゃなく、周囲の教育も必要かなって思います」(28歳/女性)