去る6月3日、育児・介護休業法の改正法が成立しました。育休を分割して取得できるようになったり、育休を取得したいかどうかの意向確認が義務付けられたりと、会社主導で男性の育休取得を後押しするような内容が含まれています。
今回の改正で、本当に男性は育休を取りやすくなるのでしょうか? SNSでもさまざまな議論がなされている今回の改正法について、筆者周辺のパパ・ママの意見をご紹介します。
制度が整うことを歓迎する理由
まずは、今回の改正法をポジティブに受け止めたパパ・ママの声をご紹介します。
「うちの会社も男性が育休を取れる制度自体はあるけど、実際に休む人って少なくて。変な意味で目立ちたくなくて、一人目が生まれるときも出産当日に休んだだけでした。うちの会社の規模だと男性の育休取得率が公表されることになるので(※)、少しは取りやすくなるんじゃないかな。そろそろ二人目を考えているので、社内がどう変わっていくのか楽しみでもあります」(32歳/男性)
※従業員数1,000人を超える企業には育休取得の状況を公表することが義務付けられた。
「出産後の入院中って、ミルクの作り方とか沐浴のさせ方とか、レクチャーされることも多いのに、産後で満身創痍のママが全部覚えて帰って、さらに旦那さんに教えなきゃいけないのって重労働ですよね。育休を分割したり、育休中でもちょっと仕事できたりするなら、出産や退院の日の付き添いだけじゃなく、ぜひ入院中のレクチャーの日に休みを取って同席してほしいって思います」(31歳/女性)