公益財団法人生命保険文化センターの意識調査によると、ゆとりある老後生活を送りたい場合は月々36万1000円の生活費が必要である、という結果も出ています。
これを前提に老後費用を先ほどの計算式にあてはめて計算すると約5400万円が不足します。2154万円ではとても足りない状態ですね。
また老後も賃貸物件に住む場合や、要介護状態になったときに備えたい場合は、さらに上乗せして費用を準備しておく必要があるでしょう。
よって、平均の年金・貯金額だけでは、豊かな老後生活を送るには心もとないと感じる人が大多数かもしれません。
年金・貯金以外の対策を見つける
日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」(2020年8月21日)によると、日本の家計における金融資産の多くは未だに預貯金に集まっています。
預金以外にも、資産を活用する他の選択肢も視野に入れることによって、自分に合ったより良い「お金の貯め方・育て方」が見つかる可能性があるでしょう。
まずは、専門の資産アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。「お金のプロ」の客観的な目線で見てもらうことで、新しい発見があるかもしれません。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回 厚生労働省提出資料」厚生労働省「iDeCoを始めとした私的年金の現状と課題」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
- 日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」
佐藤 雄基