さらに、つかいわけ口座間の資金振替には、定額自動振替が利用できるというメリットもあります。毎月または毎週、設定した日に設定した金額を自動的に振り替えることができるので、必要なタイミングでお金を振り分けることが可能になっています。
注意点として、つかいわけ口座には支店や口座番号が付与されてはいるものの、あくまでの入金専用の仮想口座なので、口座振替の引き落とし口座として設定することはできません。利用したい場合は、代表口座を指定する必要があります。
お金の管理をシンプルに!
目的別口座を作らなくても、貯金の目的や金額を明確にしてさえいれば、貯金はできると思っている方もいらっしゃるかもしれません。また実際に、貯蓄のために複数の金融機関に分散して口座を開設し、貯金ができる仕組みを作っている場合もあるかと思います。
口座を分けるという意味では同じなのですが、複数の金融機関に分散すると、それだけ管理が煩雑になりやすいもの。「どの銀行にどのお金を貯めていたっけ?」となってしまう可能性があります。
目的別口座なら、同一金融機関の同一名義内でサブ口座のような感覚で口座を作れるほか、口座ごとに名前をつけておけば、管理が比較的楽になるでしょう。言ってみれば、袋分け家計簿のような感覚で家計管理ができるというわけです。
おわりに
本記事では目的別口座について解説しました。貯金をしているつもりでも使い込んでしまう、金融機関を複数使っていて管理がうまくいっていない……というような場合は、目的別口座を活用することで状況が改善する可能性があります。
また、口座残高が増えて目標金額に近づいていることが確認しやすくなるので、モチベーション維持にもつながります。無理なく着実にお金が貯まる方法の1つとして、参考にしてみてください。
参考資料
タナカ チアキ