【余談】それぞれの「辞める理由」

「自己都合」で退職する人の多くが、そのあと転職をするでしょう。とはいえ、その退職理由は人それぞれといえます。

ここで、厚生労働省が公表する「令和2年上半期雇用動向調査結果の概況」から、転職した人が「前職を辞めた理由」を見ていきます。

「定年・契約期間の満了」「その他の理由(出向等を含む)」以外で高い割合だったのは以下の通りです。

男性

  • 給料等収入が少なかった・・・9.7%
  • 職場の人間関係が好ましくなかった・・・9.0%
  • 会社の将来が不安だった・・・8.1%

女性

  • 労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・12.5%
  • 職場の人間関係が好ましくなかった・・・12.5%
  • 給料等収入が少なかった・・・9.4%

 

さて、定年以外の何らかの理由で退職した場合、おそらくほとんどの方がその後新しい職に就かれるでしょう。

なかには、20代や30代の時点で受け取った退職金を、「なんとなく」生活費などに使ってしまうケースもあるかもしれませんね。

しかし、さきほどのデータでも分かるように、退職金の金額は「勤続年数」の影響を大きく受けます。仮に転職先で定年まで勤め上げたとしても、勤続年数が長い同僚たちより、受け取る退職金が少なくなることは頭に入れおきたいところです。

長期的なキャリアプラン、そしてマネープランを考える際のヒントとなりそうでしょうか。