金融広報中央委員会が2021年2月に公表した世論調査によると、いわゆる「コロナ前」に実施された前年の調査結果より、貯蓄がない世帯の割合の減少や、貯蓄額の増加がみられました。
この背景の一つとして、やはり長引くコロナ禍を挙げることができるでしょう。
店舗や施設で営業自粛する動きが続いていることや、外出やレジャーを控え、財布のヒモを引き締める人が増えたことなどが影響している点は、おそらく間違いなさそうです。
先行きの見通しが立ちにくい中、お金を「守る」モードに入られた方が多いことがうかがえそうですね。
そこで今回は、各世代が、手取り収入からどのくらい貯金をしているか、金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」をもとに見ていきます。
みんなは、手取り収入の何割を貯金している?
では、先述の世論調査の結果から、20歳代~70歳代以上の各世代が「年間手取り収入(臨時収入を含む)」から、どの程度の割合を貯蓄に回しているのか、確認していきます。
※いずれの世代も、二人以上世帯のうち金融資産保有世帯の回答割合です。
20代「手取りの何割、貯金してる?」
平均:13%
【内訳】
- 5%未満:4.8%
- 5~10%未満:19.0%
- 10~15%未満:28.6%
- 15~20%未満:4.8%
- 20~25%未満:23.8%
- 25~30%未満:0.0%
- 30~35%未満:0.0%
- 35%以上:4.8%
- 貯蓄しなかった:4.8%
- 無回答:9.5%
30代「手取りの何割、貯金してる?」
平均:13%
【内訳】
- 5%未満:7.5%
- 5~10%未満:11.8%
- 10~15%未満:29.7%
- 15~20%未満:10.4%
- 20~25%未満:12.7%
- 25~30%未満:2.8%
- 30~35%未満:5.2%
- 35%以上:4.2%
- 貯蓄しなかった:9.0%
- 無回答:6.6%