全世代「手取り収入の何割、貯金してる?」
平均:10%
【内訳】
- 5%未満:7.1 %
- 5~10%未満:14.3 %
- 10~15%未満:21.1 %
- 15~20%未満:5.0 %
- 20~25%未満:8.7 %
- 25~30%未満:1.9 %
- 30~35%未満:4.3 %
- 35%以上:3.5 %
- 貯蓄しなかった:28.7 %
- 無回答:5.3 %
手取り収入から貯蓄した割合で最も多かったのは、どの世代でも「10~15%未満」です。(※「貯蓄しなかった」「無回答」を除く)
また、全世代を眺めたとき、35%が「5~15%未満」に集中していますね。
ここで着目したいのが「貯蓄しなかった」世帯の割合です。次で詳しくみていきましょう。
「貯蓄しなかった」世帯の割合は、どのくらいか
今回「貯蓄しなかった」と答えた世帯の割合は、全体(全世代)の28.7%なのですが、注目すべきは世代間の差です。
そこで、年代別に「貯蓄しなかった」と回答した人の割合に絞って比較していきます。
年間手取り収入(臨時収入を含む)から「貯蓄しなかった」人の割合
全体…28.7 %
- 20歳代…4.8 %
- 30歳代…9.0 %
- 40歳代…17.3 %
- 50歳代…22.3 %
- 60歳代…42.2 %
- 70歳以上…43.4 %
このとおり、年齢層が上がるほど、「貯蓄をしなかった」世帯の割合が上がることが分かります。
40代、50代は住宅ローンや教育費など、コアな出費が家計を圧迫し、収入を貯蓄に回しにくい世帯が増える時期ともいえるでしょう。
さらに、60代、70代は既に貯蓄の切り崩しが始まっている世帯も多いでしょう。このように、お財布事情は世代ごとに特徴があります。
そんななか注視したいのは、20代、30代で「貯蓄をしなかった」世帯の割合が10%以下であるという点かもしれませんね。
20代、30代が手取りから貯蓄に回す割合はいずれも13%です。この割合は40代以降右肩下がりとなり、いずれも11%以下にとどまります。
現在の20代、30代のみなさんは、いわゆる「バブル景気」を知る世代と比較すると、幼少時から「お金の不安」を身近で感じながら育ったであろう年齢層です。そのあたりも、貯蓄への意識の高さと関連しているかもしれませんね。