厚生年金の受給額
みんな、どのくらいもらってる?

続いて同資料より、厚生年金の受給額についても、男女別に見ていきます。

※厚生年金保険(第1号)の年金月額には、老齢基礎年金(1階部分)も含まれています。

厚生年金保険(第1号)【男子】

~5万円未満:15万977人(1.41%)
5~10万円未満:97万6724人(9.15%)
10~15万円未満:261万3866人(24.50%)
15~20万円未満:436万9884人(40.96%)
20~25万円未満:224万9128人(21.08%)
25~30万円未満:28万8776人(2.70%)
30万円以上:1万7626人(0.16%)

総計:1066万6981人

厚生年金保険(第1号)【女子】

~5万円未満:31万5100人
5~10万円未満:234万1321人
10~15万円未満:218万2510人
15~20万円未満:41万2963人
20~25万円未満:6万3539人
25~30万円未満:4166人
30万円以上:379人

総計:531万9978人

厚生年金保険(第1号)平均年金月額

男子:16万4770円
女子:10万3159円
(全体:14万4268円)

こちらのデータによると、厚生年金の受給額は、「5万円未満」から「30万円以上」を受け取る人まで、幅広い分布となっています。厚生年金の場合、現役時代に収入に応じた年金保険料を納め、それが老後の受給額に反映される仕組みであることから、個人差が大きくなっているのです。

また、平均額の男女差は約6万円。国民年金の平均額の男女差が約5000円であることを考えると、大きな格差があるといえます。

この背景として、女性は結婚・育児・介護などによるライフスタイルの変化に合わせ、働き方を変えたり仕事のペースを落としたりする割合が、男性よりも多い、という傾向を挙げることができそうです。

とはいえ、女性の社会進出が進むこんにち。今後は厚生年金の受給額の男女差も縮まっていくのではないかと推測することができそうです。