60代といえば、仕事や子育ても一段落して、自分自身の時間を持つ人が増える年代です。

これからは、趣味や旅行、家族との時間など、悠々自適なリタイヤ生活を楽しみにしている人も多いことでしょう。

ただ、そこでふと気になってくるのが「お財布事情」ではないでしょうか。余裕のある老後生活を過ごすためには、お金の話は切っても切り離せません。

そこで本日は、大手金融機関で10年以上の勤務経験がある私から、現在の60代の貯蓄状況と老後生活についてお話していきたいと思います。

60代の貯蓄事情

それでは早速、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査［二人以上世帯調査］（令和２年）」から、60代の貯蓄事情について見ていきましょう。

60代の金融資産保有額（金融資産保有世帯）

  • 平均：2154万円
  • 中央値：1465万円

［貯蓄額別の分布］

  • 100万円未満：4.3％
  • 100～200万円未満：4.9％
  • 200～300万円未満：4.9％
  • 300～400万円未満：4.0％
  • 400～500万円未満：4.9％
  • 500～700万円未満：6.5％
  • 700～1000万円未満：9.2％
  • 1000～1500万円未満：9.2％
  • 1500～2000万円未満：7.7％
  • 2000～3000万円未満：16.3％
  • 3000万円以上：24.0％
  • 無回答：4.0％