「無職世帯」と「働く世帯」別にみた、貯蓄の内訳
ここからは、65歳以上の世帯の貯蓄事情に触れていきましょう。
同調査によると、二人以上世帯の貯蓄現在高は1791万円(貯蓄保有世帯の中央値:1061万円)で、負債現在高は572万円(負債保有世帯の平均値:1486万円、負債保有世帯の中央値:1225万円)です。
では、世帯区分ごとに貯蓄の内訳を見ていきます。参考として、年間収入についても抜粋します。
※四捨五入の関係で、内訳の合計は必ずしも総計と一致しません。また、%の合計も100%にならない場合があります。
65歳以上・二人以上世帯
「勤労世帯」貯蓄の内訳
■貯蓄 1990万円
金融機関:1980万円(99.5%)
- 通貨性預貯金:621万円(31.2%)
- 定期性預貯金:627万円(31.5%)
- 生命保険など:466万円(23.4%)
- 有価証券:266万円(13.4%)
金融機関外:9万円(0.5%)
■(参考)年間収入:573万円
65歳以上・二人以上世帯
「無職世帯を除く勤労者以外の世帯」貯蓄の内訳
■貯蓄:2873万円
金融機関:2862万円(99.6%)
- 通貨性預貯金:892万円(31.0%)
- 定期性預貯金:1054万円(36.7%)
- 生命保険など:527万円(18.3%)
- 有価証券:388万円(13.5%)
金融機関外:11万円(0.4%)
■(参考)年間収入:752万円
65歳以上・二人以上世帯
「無職世帯」貯蓄の内訳
■貯蓄:2292万円
金融機関:2284万円(99.7%)
- 通貨性預貯金:618万円(27.0%)
- 定期性預貯金:920万円(40.1%)
- 生命保険など:397万円(17.3%)
- 有価証券:348万円(15.2%)
金融機関外:9万円(0.4%)
■(参考)収入:397万円
預貯金の占める割合は、「勤労世帯」が62.7%とやや低め、「無職世帯を除く勤労者以外の世帯」では67.7%、「無職世帯」で67.1%となっています。
生命保険などは「勤労世帯」では23.4%を占めていますが、その他の世帯区分では17%~18%台です。また、有価証券の占める割合は、世帯区分でさほど大きな差はありません。