このように、グレートリセットの予兆は色々なところに出ています。

今後考えられる最悪のシナリオとしては、一つには中国が世界から孤立して国際間紛争が起きる可能性。もう一つは日本国内で財政再建のためにインフレ、デノミ、財産税が起こるリスクがあると私は考えています。

こういうことを言うと、「不安を煽ってなんのつもりだ!」「そんなこと起こるわけないじゃないか!」と言う人がいますが、本当にそうでしょうか? 今回のコロナだって、世界中がこんなことになるなんて誰も予測していませんでした。

もし、戦後の我が国で起きた、インフレ、デノミ、財産税の3点セットが起こる可能性が0%だと胸を張って言えるなら、何もせずにどんと構えていればいいでしょう。しかし、たとえ1%でも起こる可能性があると思うのなら、何かしら備えておかなければ、自分の資産は守れないと思います。

では具体的にどう備えればいいのでしょうか?

家族と資産を守る3つの方法について

そこで最後に、ミクロとマクロのグレート・リセットからあなたの大切な家族と資産を守る「3つの方法」について解説したいと思います。

それぞれの具体的な方法は今後機会を見て執筆しようと思いますが、YouTubeウラケン不動産の中ではすでに何回も解説していますので、今すぐ知りたい方はそちらをご覧いただければと思います。

1)円資産の半分を外貨にして運用する

1つ目の方法は、「円資産の半分を外貨にして運用する」ということです。

日本は世界でナンバーワンの財政赤字国で、その国債の累計発行額は1,400兆円あまりと、なんとGDPの約2.4倍もあります。この額は戦後の2倍よりも大きいのですが、戦後の日本は国の借金をハイパーインフレ、デノミ、財産税の3点セットで、国民の財産をある意味没収する形でチャラにした歴史があるのです。

今後、財政再建が先送りされ続け、ずっとお金を刷り続ければ、円の価値は希薄化し続けていきますから、どこかで必ず「ガラガラポン」があると考えるのが普通です。

MMT論者はまだインフレになっていないから問題ないと言いますが、円を刷り続けて価値がどんどん希薄化し、そのうちオモチャのお札のようになってしまったらどうなるでしょう。当然、誰も円を信用しなくなります。

そうなると、私たちの円資産の価値が10分の1、100分の1になってしまう可能性もあるわけですし、その可能性は決してゼロではありません。

しかし、そのリスクヘッジとして、資産のうち半分以上の外貨を持っていれば、仮にインフレになったとしてもあなたの資産全体の価値は変わりません。つまり、これはシーソーの真ん中に立つことと同じで、片方の価値が安くなれば、反対の価値が高くなりますので、結果全体の資産の価値は変わらなくなるのです。

仮に最悪の事態が起きて円の価値がゼロになったとしても、外貨で半分は残りますので、それで生き延びることができるというわけです。