たとえば、環境については脱炭素化に伴う増税の強化が進むでしょうし、昨年から始まったレジ袋の有料化などはまさしくこの動きの始まりだと思っています。

デジタル化については、コロナワクチンを一律に接種させることで、国による個人情報の一元管理が加速しているような気がします。

さらに、貧富の差の是正に関しては、コロナの給付金を支給することで、ベーシックインカム化による共産化の流れも出てきているように思われます。

しかし、その給付金の原資になっているのは世界的に国債の発行によるものなので、各国がお金を刷り過ぎてしまった結果、それぞれの通貨価値の毀損を招き、日本で戦後に起きたようなハイパーインフレからのデノミ、財産税が起こる気がしてなりません。

そして、その予兆として2024年に新円への切り替えが予定されていて、大河ドラマが1万円札の肖像になる渋沢栄一さんであることも、とてもキナ臭く感じてしまいます。

「インフレになっちゃったので、元に戻すために財産税を徴収しますね。それでもって、今日から新しいお札を使ってください。古いお札はもう使えませんよ」みたいなことになるかもしれません。

まぁこれは都市伝説のようなものなので、可能性は小さいとは思いますが、誰も予測できなかった今回のコロナのように、「まさか」は必ずあるものです。そして、グレート・リセットという予兆もすでにあるので、この「まさか」に備えておく必要があるのではないでしょうか。

起こり得るマクロとミクロのリセットとは何か?

では、もしグレート・リセットが起こるとしたら、具体的にどのようなことが起こり得るのでしょうか? アフターコロナの世界では、マクロとミクロで考える必要があると思います。

まずマクロのリセットとして、中国は以前から「真珠の首飾り戦略」として東南アジアへの進出を加速しており、日本や台湾、そしてフィリピンへの海洋進出も日増しにエスカレートしています。

しかも、今年は中国共産党の設立100周年を迎えますので、この節目に習近平も後世に残る手柄を立てようと焦っている気もします。

また、ミャンマーでは国軍のクーデターが起きて、市民に平気で銃口を向ける様子が毎日報道されています。このようなマクロ的なリセットは大きな国際紛争などや、最悪は戦争に発展する危険もあるでしょう。

次にミクロのリセットについてですが、これはもう私たちの周りですでに起こっていますよね。

たとえば、コロナの影響で在宅ワークが当たり前になったことで、「働き方」というものが一瞬で変わってしまいました。

その結果として、個人の能力の差がハッキリと分かれるようになってしまいましたし、テレワークが主流になってどこでも働けるようになった結果、住むところはボーダーレスになり、能力次第でどんな働き方でもできるようになりました。

自分は本当はどんなライフスタイルを送りたいのか? 本当に大切なものは何なのか? そういったことを考えるようになって、根本から価値観が覆された人は多いのではないでしょうか。

そして、コロナの影響で将来の不安が大きくなったことから、副業をしたり、投資に興味を持ったりする人も多くなりました。