現在、新型コロナウイルスの世界的流行によって、企業経営は二極化が鮮明になっています。中小企業庁によると、2016年の日本の中小企業数は358万社、小規模企業と中規模企業は合わせて企業全体の98.9%にも及びます。その中小企業でよく挙がる問題は「慢性的な人材不足」「一人当たりの生産性の低下」「後継者不足」——つまり「人と組織」にまつわる問題です。つまり今現在、苦境に立たされている中小企業の多くでも「人と組織」という問題を抱えているということになります。そして筆者はこうしたコロナ禍のような状況下では、かねてより存在する普遍的な課題は一層浮き彫りとなり、その傾向が顕著になると考えています。筆者は大企業だけでなく、中小企業の成長・発展を支援すべく、事業戦略・計画立案支援、採用・人事制度・人材育成、営業力強化等のコンサルティングや、ビジネススキル研修を中心とする各種研修プログラム提供等に注力してきました。この記事では、こうした経験をもとに、拙著『人材力・組織力強化アクションリスト』のエッセンスを抽出しながら、多くの企業の課題となっている人と組織の問題を解決するためのプロセスをどう考えればよいのかをお伝えしていきます。