株式市場の振り返り-TOPIXの13連騰は成らず、日経平均株価も続落に
2016年11月29日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 18,307円(▲49円、▲0.3%) 続落
- TOPIX 1,468.5(▲1.0、▲0.1%) 13日ぶり反落
- 東証マザーズ総合指数 921.4(+0.3、+0.03%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:824、値下がり銘柄数:1,020、変わらず:145
- 値上がり業種数:12、値下がり業種数:20
東証1部の出来高は19億5,601万株、売買代金は2兆3,080億円(概算)となり、いずれも前日よりやや減少しました。為替相場は落ち着きましたが、NY市場の続落を懸念して利益確定売りが優勢となりました。
日経平均株価は小幅ながら続落となり、TOPIXもついに13日ぶりの反落となっています。期待されていたTOPIXの13連騰は、わずかながら実現できませんでした。ただ、依然として買い意欲は強く、下落も限定的に止まっています。その意味では、30日(水)は新たなスタートになるのかもしれません。
一方、東証マザーズの出来高は4,893万株、売買代金は923億円となりました。いずれも前日より増加であり、総合指数も若干の上昇とはいえ続伸となりました。ただ、新興市場に資金が戻っているという印象は乏しく、本格反転と考えるのはあまりに時期尚早と言えましょう。起死回生となる物色テーマの登場が待たれます。
東芝が連日で年初来高値を更新、新興市場の串カツ田中は7日続落に
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅下落となり、マツダ(7261)やスズキ(7269)など自動車株も値を下げました。また、野村ホールディングス(8604)も下落し、テルモ(4543)も冴えない値動きとなっています。
一方、ファナック(6954)が堅調に推移し、りそなホールディングス(8308)など銀行株や、住友不動産(8830)など不動産株が上昇しました。また、花王(4452)が大幅上昇となり、東芝(6502)が連日で年初来高値を更新しています。
新興市場では、串カツ田中(3547)が小幅下落となり、これで7日続落となりました。上場以来続いていた安くて美味しい熱々の串カツ人気も、忘年会シーズンを前に終焉を迎えている可能性が高いと言えます。
なお、時価総額の大きい銘柄では、そーせいグループ(4565)、CYBERDYNE(7779)はいずれも反発しましたが、力強さには欠けた値動きだったようです。
青山 諭志