50代の「負債額」はいくらか

さて、貯蓄があったとしても負債もたくさんあるのであれば、資産は十分にあるとはいえません。同調査で「借入金がある」と答えた50代の世帯の割合は、56.1%でした。続けて借入金の額を見ていきましょう。

50代の借入金残高
(借入金の有無回答世帯)

平均:729万円
中央値:120万円

50代の借入金残高
(借入金がある世帯)

平均:1316万円
中央値:1000万円

参考までに、借入金があると答えた他の世代の借入金の額も見ていきましょう。

世代別・借入金残高(借入金がある世帯)

20代:平均478万円・中央値200万円
30代:平均2367万円・中央値2450万円
40代:平均2058万円・中央値1700万円
50代:平均1316万円・中央値1000万円
60代:平均691万円・中央値498万円
70代以上:平均1349万円・中央値500万円

借入金の額は30代で大きく膨らみ40代での減少はあまり見られませんが、50代では大幅に減少しています。

30代~40代は住宅の購入や子どもの進学やライフイベントも多く、家計の負担が最も多い年代です。

50代になれば子どもが独立してお金がかからなくなると同時に、住宅ローンの支払いも終え、家計に余裕が出てくる世帯が多いといえます。