そして、いざ学校や園生活が再開しても、最初の数カ月は先生も含めピリピリした緊張感に包まれ、子どもたちも大変そうでした。親として「ようやく今の学校スタイルに慣れた」と感じたのは11月や12月頃のこと。
こうして振り返ってみても、親子ともども嵐のように過ぎ去ったな2020年度という印象です。
友だちと一緒に遊ぶことが大好きな子、仲間と一緒に何かをすることが楽しいという子にとって、コロナ禍で急激に変化した日常を受け止めるのは容易ではなかったはずです。
一見すると元気な子でも、何かしらの不安を抱えていることもあるでしょう。しかし、子どもの方から口にしたり、明らかな変化がない限りそれを見抜くのは親でも難しいものがあります。
急激な変化に追いつけない子もいる
激動の2020年が過ぎ、筆者の子どもが通う小学校では昨年の経験を活かしての校外学習などが復活しつつあります。コロナ禍以前とは言えないまでも、少しずつ活気ある雰囲気が戻ってきているのを感じます。
ただし、机を並べて食べる賑やかな給食は過去のものとなっています。住んでいる地域で感染拡大が起きれば、また様々な行事が中止に追い込まれる可能性もあります。
色々と制限がある中で、一見普段通りの学校生活を送ることを強いられている子どもたち。どの子どもにとっても、ストレスを抱え込みやすい環境と言わざるを得ないでしょう。親や周囲の大人が声がけをし、気持ちを吐きだす機会を意図的に作ることも必要ではないでしょうか。
参考資料
- コロナ×こどもアンケート 第4回調査報告書(国立成育医療研究センター)
中山 まち子