厚生年金受給額、ひと月「10万円未満」の割合は?

先ほどの受給額分布を見ると、ひと月あたりの厚生年金受給額が「10万円未満」の人の割合は、男性で約10.6%、女性で約50%となります。

さらにひと月あたり「5万円未満」の層に絞ると、男性で約1.4%、女性で5.9%となることが分かりました。

蛇足ですが、いわゆる「高額受給者ゾーン」のほうは、「30万円以上」が男性で全体の約0.17%、女性は全体の約0.007%となっています。

「厚生年金は国民年金よりも手厚い傾向がある」というイメージは間違いではありません。しかし、加入状況や現役時代の収入により、老後の受給額には個人差が生じることが分かります。

たとえば、奥様がご主人の扶養内でお仕事をされるかどうか迷われるご家庭も多いかと思います。つい現時点での世帯収入だけに目が行きがちですが、老後の「夫婦の年金収入」がどう変わるかも考慮しつつ、家族のライフスタイルに合う働き方を見つけていきたいものですね。