また、臨時休校による学習環境の違いが学力格差につながると危惧されているコロナ禍に関連した質問もあります。

「コロナ禍で学習環境の差が広がったと感じるか」に対して、全体では「感じる」が52.9%、「感じない」が47.1%と、意外にも大きな開きは見られませんでした。

しかし、「学習環境の差を感じたことがあるか」に「ある」と回答したグループでは約7割(68.0%)が「コロナ禍で学習環境の差が広がったと感じる」と答えています。

反対に、「学習環境の差を感じたことがあるか」に「ない」と答えたグループでは、コロナ禍によって学習環境の差が広がったと感じているのは約4割(41.3%)で、「ある」と回答したグループとは約27ポイントの差があります。

イマドキの若者が考える教育格差の原因とは

このように、学習環境に差を感じている回答者もいれば、差を感じていない回答者もいます。両者が置かれている環境の違いは、「教育格差の原因」に関する回答にも如実に表れています。

「近年、教育格差が問題視されています。あなた自身も感じますか?」という問いは「感じる」48.9%、「感じない」51.1%とほぼ半々に分かれています。

これを「学習環境の差を感じたことがあるグループ」と「感じたことのないグループ」で分けてみると「学習環境の差を感じたことのあるグループ」では71.4%が「教育格差を感じる」と答えていました。

学習環境に何かしら問題を抱えていると感じている若者は、教育格差が身近なものと捉えているようです。