生活費「おひとり様」なら夫婦世帯の半分?

次は、「おひとり様世帯」の老後生活に必要となる費用について考えていきましょう。

「一人暮らしならば、生活費も夫婦世帯の半分程度で済むのでは?」、なんて思った方もいらっしゃるのでは?

同調査では「老後の生活費」ついての意識もたずねています。ここで、既に老後生活に入っている60代のみなさんの「本音」をのぞいてみましょう。

老後のひと月当たり最低生活費(世帯主が60歳代の世帯)

単身世帯…26万円
二人以上世帯…28万円

年金支給時に最低準備しておく金融資産残高(世帯主が60歳代の世帯)

単身世帯…1787万
二人以上世帯…2027万円

この結果では、「ひと月当たり最低生活費」「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」ともに、単身世帯の回答額は二人以上世帯回答の9割前後となっています。これが、実際に老後生活を送るみなさんの実感、のようです。

価値観やライフスタイルは人それぞれですので、「老後に必要となるお金」にも個人差があります。ひとことで「いくら必要」と言い切ることはできないでしょう。あくまでも、意識調査の結果として、ご参考にしていただければと思います。

50代おひとり様が「老後資金」を貯めるには

これはすべての世代に共通していえることですが、目標金額を設定することは、貯金へのモチベーションを維持するためにとても大切です。

同調査によると、50代・単身世帯の「金融資産目標残高」、つまり「貯めたい金額」は平均2689万円(中央値1000万円)でした。

一方、実際の50代・単身世帯の貯蓄額は平均924万円、純貯蓄額は平均849万円。平均額だけを比べると、目標金額にはまだまだ遠いようです。

では、50代・おひとり様が、リタイヤまでに効率よくお金を貯めていく方法について考えてみます。