また2020年3月期に初めて売上高1000億円を超えたものの、減収(対前年同期比▲11%)により売上高1000億円超えは1期で終了。

2021年3月期の売上高944億円は2018年3月期の売上高930億円と同等であり、売上高は3期前に後退した形です。

助成金等収入14億円だが、入金の大半は2022年3月期以降に

同社の2021年3月期は営業利益▲17億円の一方で、経常利益は0億円(33百万円)と収支均衡です。これは政府の助成金等収入14億円を計上したためで、休業補償の助成金により経常利益は収支均衡を維持しました。

ただし、営業活動によるキャッシュ・フローで計上された助成金等の受取額は2.0億であり、助成金の約8割は2022年3月期の入金ということになります。

外食店の営業自粛要請に伴う休業補償に、どの程度の効果があるか多くの議論がありますが、同社にとっては営業利益のマイナス分を補える金額であり、一定の政策効果は出ている状態です。

しかし、休業補償の入金が遅く外食店の資金繰りは厳しい、と報じられることがあります。

同社も2021年3月期に14億円の助成金等収入を計上したものの、上記のように入金は2.0億円に留まっており、休業補償の入金が遅いことは同社決算からも垣間見ることができます。