株式市場の振り返り-TOPIXは10連騰、日経平均株価は今年3度目の6連騰を達成

2016年11月24日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,333円(+170円、+0.9%) 6日続伸
  • TOPIX 1,459.9(+12.4、+0.9%) 10日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 924.1(▲5.3、▲0.6%) 小幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,157、値下がり銘柄数:720、変わらず:112
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7

東証1部の出来高は23億6,753万株、売買代金は2兆6,183億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加でした。為替相場が113円/ドルに迫る円安になったこと等を背景に、日経平均株価は今年3度目の6日続伸となり、TOPIXはついに10連騰となりました。商いも相応に膨らみ、良い展開が続いています。

“トランプご祝儀相場”とか“トランプノミクス相場”とか名前がついている現在のブル相場はいつまで続くのでしょうか。現時点では大きな売り材料は見当たりませんが、もし25日(金)に日経平均株価が続伸となれば、今年初の7連騰になります。

一方、東証マザーズの出来高は6,133万株、売買代金880億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は減少です。値嵩株の売買が減った影響ですが、いずれにせよ、低水準が続いています。

新興市場は、為替相場の円安進行によるメリットが小さいため、どうしても大型株に資金が流れます。まずは為替の動向が注目されるでしょう。

コマツと日立建機が揃って年初来高値を更新、エーザイは急落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅高となり、日経平均株価の上昇を牽引しました。また、円安進行を背景にマツダ(7261)が急騰し、富士重工(7270)やトヨタ自動車(7203)も大幅上昇となっています。

自動車関連では、TOB実施が発表されたカルソニックカンセイ(7248)と市光工業(7244)がいずれもストップ高で引けました。さらに、コマツ(6301)と日立建機(6305)が揃って年初来高値を更新し、オリンパス(7733)も大きく値を上げています。

一方、エーザイ(4523)が急落し、塩野義製薬(4507)も下落しました。また、りそなホールディングス(8308)や任天堂(7974)も値を下げて終わっています。

新興市場では、Jストリーム(4308)が急落し、アキュセラ(4589)、データホライゾン(3628)、フリークアウト(6094)などが大幅下落となりました。また、ユーザベース(3966)も値を下げ、串カツ人気に陰りが見え始めた串カツ田中(3547)も続落となっています。

なお、時価総額の大きい銘柄では、そーせいグループ(4565)は大幅続落となり、CYBERDYNE(7779)も小幅反落となって引けました。

 

青山 諭志