退職金の格差は「自助努力」でカバーする

ここまで、会社員の退職金事情を見てきました。勤続年数や学歴などに左右される部分があること、そして、退職金制度自体がない企業もあることなどを考えると、退職金「だけ」に頼る老後はいささか心許ない部分があるといえそうです。

そこで必要となるのが、自助努力による資金形成です。

超低金利政策が続くいま、銀行などの預貯金でお金を持っていても、なかなかお金は増えません。

ここでぜひ視野に入れていただいたいのが「資産運用」です。

資産運用に対して、「元本が保証されず、リスクがある」といったネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、本来、資産運用とは「長期」「分散」「積立」の3つのキーワードを守りながら、最終ゴールを設定し、それに向かってコツコツと継続していくものです。

毎月決まった収入があること、そして将来、退職金としてまとまった金額を受け取れることを前提に人生設計をされていらっしゃる方は多いでしょう。

しかし、健康面などの問題で突然働けなくなる、退職金が受け取れなくなるといった、想定外の事態は、いつ起こるかわかりません。この場合、マネープラン、さらには人生設計を大きく軌道修正する必要が生じます。

そんな不測の事態に備えるためにも、資産運用はできるだけ早い時期にスタートされることをお勧めします。それが、将来の不安を少しでも小さくすることに繋がります。