株式市場の振り返り-TOPIXは9連騰、日経平均株価は18,000円台を固める展開へ

2016年11月22日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,162円(+56円、+0.3%) 5日続伸
  • TOPIX 1,447.5(+4.5、+0.3%) 9日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 929.4(+5.0、+0.6%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,210、値下がり銘柄数:650、変わらず:127
  • 値上がり業種数:25、値下がり業種数:7

東証1部の出来高は19億6,090万株、売買代金は2兆1,727億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。閑散相場という状況ではありませんが、材料不足に加えて、上昇が続いてきたことに対する警戒感もあったようです。

ただ、それでも日経平均株価は5日続伸となり、18,000円台を固める展開になりました。また、TOPIXもついに9連騰となり、昨年7月29日~8月10日の連騰記録に並びました。なお、次のターゲットは、昨年5月15日~6月1日にかけて達成した12連騰になります。

祝日明け24日(木)の相場動向に注目が集まりますが、現時点では大きな売り材料は見当たりません。

一方、東証マザーズの出来高は5,481万株、売買代金949億円となり、水準は決して高くありませんが、前日より増加しました。大型株市場の模様眺めが強まった分、新興市場への関心が少し高まってきた可能性があります。ただ、この動きも一時的に止まる公算も強く、結局は物色テーマの欠如ということになるのでしょうか。

不動産株や銀行株が上昇、連日で年初来高値を更新した三菱電機は反落

個別銘柄では、KDDI(9433)が値を上げ、住友不動産(8830)などの不動産株、りそなホールディングス(8308)などの銀行株も上昇しました。また、ファーストリテイリング(9983)も上昇し、任天堂(7974)も堅調に推移しました。さらに、日本ハム(2282)が年初来高値を更新し、ハイテク株ではオムロン(6645)も年初来高値を付けて引けています。

一方、ファナック(6954)が下落し、日本電産(6594)も続落となりました。また、円安進行がやや一服したことで、トヨタ自動車(7203)など自動車株が値を下げ、連日で高値を更新した三菱電機(6503)も利益確定売りに押されています。

新興市場では、グリーンペプタイド(4594)が連日のストップ高となり、医療バイオ関連銘柄ではアキュセラ(4589)も急騰しました。また、アドウェイズ(2489)やネットイヤーグループ(3622)も値を飛ばしました。

一方、串カツ田中(3547)は小幅続落となり、串カツ人気に陰りが見え始めてきました。なお、時価総額の大きい銘柄では、そーせいグループ(4565)は続落となりましたが、CYBERDYNE(7779)は大幅反発となって引けています。

 

青山 諭志