年金・貯蓄で足りない場合は?
有料老人ホームなどに入居するための資金が足りない場合に、リバースモーゲージを利用するという選択肢もあります。
リバースモーゲージとは、自宅を担保に老後資金を借り、死亡時に自宅を売却して資金返済に充てる制度です。自宅に住みながら資金を借りることができるので、老後、夫婦の一方が施設に入ることになった場合に、その入居一時金をリバースモーゲージで借り、もう一方はそのまま自宅に住み続けることができます。
自宅の不動産評価額によって、融資を受けることができる金額にだいぶ差が出ますが、資金不足が懸念される場合に検討してみてもよいかもしれませんね。
まとめ
公的施設の場合は、負担額軽減制度があるため、年金だけでも入居は可能ですが、入居するための条件に当てはまらないと利用ができません。
一方、民間の施設の場合は、費用負担が大きく、年金だけで入居するのは厳しいのが現実です。そのため、老人ホームを自由に選びたい場合には、まとまった老後資金が必要となってきます。将来を見据えて早めに準備をしたいものですね。
参考資料
- 厚生労働省「介護医療院公式サイト」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和3年度介護報酬改定における改定事項について」
- 厚生労働省老健局「制度の持続可能性の確保(参考資料)」
- 厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム サービスにかかる利用料 介護保険の解説 」
- LIFULL介護「全国の老人ホーム・介護施設の費用相場」
- りそな銀行「リバースモーゲージとは?仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説」
石倉 博子