海外でもテレワーク「隠れ残業」はある

この調査は昨年6月時点のものですから、現在と比べて“ムリやりテレワークを実施した企業"もかなり含まれていると思います。そのような企業がテレワークから離脱したと考えると、調査結果は改善されているとも思えますが、テレワーク「隠れ残業」が存在するのは確かだと思います。

実はこのテレワーク「隠れ残業」は日本だけではなく、世界的にも、その傾向があるようです。今年4月28日に米ADPリサーチ・インスティテュートが発表したデータがあります。この調査は世界17カ国の生産年齢の成人約3万2000人を対象に、パンデミックに直面した従業員の意識調査を実施したものです。

主な調査結果としては、週に20時間超無給で働いていると答えた従業員は全体の1割。この割合はコロナ禍前の2倍となります。サービス残業の時間自体も長くなっており、1年前には週平均7.3時間だったのが今回は9.2時間となっていました。

ADPでは、サービス残業の内容は失職もしくは退職した同僚がしていた仕事の埋め合わせか、純粋にパンデミック中に増えた仕事への対応のどちらかだと分析しています。

地域別に見て、サービス残業がこの1年に最も増えたのは北米で、週平均9時間近くと1年前から125%の増加。サービス残業時間が最も長いのはアジア太平洋で、週平均約10時間。

ただし、今回調査した従業員のうち68%が過去1年に昇給もしくは賞与があったと回答しています。北米では男性の63%、女性51%が該当します。この辺は日本と少し事情が違うようですね。