ワクチン接種が開始されたものの、三度目の緊急事態宣言が出された地域もあるなど、まだまだ気を許せない新型コロナウイルスの感染拡大。そんなコロナ禍で変わったものとして挙げられるのは、生活様式、そしてお金事情。

本記事では、昨年12月に実施された「お金の使い方」に対するアンケート調査をもとに、コロナ禍の1年とコロナ以前を比べた収入や支出の変化について見ていきます。みんなのお金の使い方はどのように変わったのか、見ていきましょう。

コロナ禍の1年、収入が減った人は3割以上

2020年は、新型コロナの影響により生活様式が大きく変化した年でした。生活様式以外にも、新型コロナの影響で変化したものには収入や支出があるのではないでしょうか。

インターネット商店街「くらしのマーケット」を運営する、みんなのマーケット株式会社は2020年12月17日、会員の男女865人を対象に実施した「お金の使い方」に対するアンケート調査を発表しました。

まず、コロナ禍の1年と例年を比べた収入の変化について見ると、「変わらない」という回答が49.7%と最も多かった一方で、「減った」人は34.9%と3割を超え、「増えた」人の13.0%より20ポイント以上高くなっています。

上記の収入の変化について勤労形態別に見ると、「減った」割合が最も多かったのは自由業・自営業、次いで会社役員・経営者。「増えた」の割合がもっとも多かったのは契約・属託社員でした(n=702)。

■勤労形態別 収入が「減った」トップ3

  1. 自営業・自由業:52.1%
  2. 会社役員・経営者:48.4%
  3. パート・アルバイト:35.5%