ゆとりある老後に必要な生活費はいくら?

老後には、趣味やレジャーを楽しんだり、旅行に行ったり・・・と、現役世代に忙しくてできなかったことを存分に楽しみたいと思っている方もいるでしょう。

最低限の生活を送るのには少し余裕があった共働き世帯でしたが、このような老後生活を送る場合でも、年金だけで事足りるのでしょうか。

生活保険文化センターの調査では、老後生活を送る上で必要と考える「最低日常生活費」と合わせて「老後のゆとりのための上乗せ額」について尋ねています。

「最低日常生活費」と「ゆとりのための上乗せ額」を合計した「ゆとりある老後生活費」の平均は36万1000円。分布は以下の通りです。

ゆとりある老後生活費

20万円未満:2.8%
20万円~25万円未満:7.3%
25万円~30万円未満:10.6%
30万円~35万円未満:20.8%
35万円~40万円未満:9.5%
40万円~45万円未満:10.8%
45万円~50万円未満:2.9%
50万円以上:15.6%
分からない:19.6%

なお、「ゆとりのための上乗せ額」の用途は、「旅行やレジャー(60.7%)」「趣味や教養(51.1%)」「日常生活費の充実(49.6%)」「身内とのつきあい(48.8%)」などとなっています。

最低限の生活費では余裕があるように感じた夫婦共働き世帯でしたが、旅行やレジャー、趣味などお金を使う暮らしをするのであれば到底資金が足りません。

年金の不足分を補うのは、サラリーマンであれば退職金です。しかし、最近は退職金の額も減少傾向にあり、充分な金額がもらえない可能性もあります。

ゆとりのある老後を送りたいのであれば、夫婦共働きであっても老後資金をしっかり用意しておくべきだといえるでしょう。大切なのは、どのような老後を送りたいのか具体的にイメージすることです。

どれくらいの生活費がかかるのか、趣味や旅行にどれくらいお金をかけたいのかなどを考えた上で、準備する老後資金の目標を決めましょう。