つまり、ゆとりある老後を送りたいのであれば、3000万円以上は必要ということになります。

仮に3000万円を毎月貯金で、年金がもらえる65歳までに貯めると考えてみましょう。

30歳の人であれば、毎月約7万1000円を欠かさず貯金していく必要があります。

月々7万円の貯蓄・・・結構大きな額ですし、毎月のお給料から捻出するのは難しいのではないかと思います。

ですから「お金に働いて貰うこと」、つまり運用を考える必要が出てきます。

例えば、想定利回り6%の金融商品に毎月3万円を30年間積み立てて複利で運用すれば、約3000万円になります。(※金融庁 「資産運用シュミレーション」で計算)

先程の貯金額7万円と比べると、3万円という貯蓄額は、かなり現実的な積立額と言えるのではないでしょうか。

具体的な運用方法とは

老後資金を作るために大事にしていただきたい運用のポイントは複利・積立・長期です。

「複利」は単利の反対語で、投資から得たリターンを手元に受取らずに元本に組入れ、それも含めて再度投資を行うことを指します。

雪だるま式に投資元本が増えていくので、長く運用すればするほどお金が増えていく方法です。

「積立」とは、毎月一定のタイミング、一定の資金で金融商品を買い付けることを指します。

投資する対象の資産価格が高い時には少しずつ、安い時にはたくさん買うことができます。買値が平準化されることで、高値で購入しないで済むのがメリットです。