この言葉に、プツンと糸が切れたとAさんは言います。
「そもそも、結婚って好きな人同士が幸せになるためにするものなのに、『母親なら我慢して当たり前』っておかしいと気づいたんです。もう話し合いもできないぐらい終わった関係なのに、子供のために母親だけがひたすら我慢して家族の形を保ち続けるなんて無意味でしょ。子供と同様、私だって幸せになっていいはずなんです」
この言葉で、自分の本心を確信することができたAさん。ついに動き始めます。
本心に気づいてからは瞬く間に状況が進展
そこからのAさんは、驚異的な行動力を発揮します。まずは仕事を開始。就活は最初こそ苦戦したものの、働きたい意欲を買ってくれた介護施設に採用してもらえました。
肝心の夫との話し合いはまったく進まずだったので、これまで最後の手段として温存してきたAさんの両親に登場してもらったのだとか。親の前では夫もなすすべなく、ついに離婚届にサインしてもらえたそうです。
今では、実家近くのアパートで子供と3人で暮らしているAさん。「1番心配だった子供たちは、離婚後の方がのびのびしています。小さいながら、夫と私の不穏な空気を感じていたのかと思うと、本当に離婚してよかったと思うし、今はとても幸せです!」
不安や恐怖を乗り越えて、一歩踏み出したAさん。「こんなに明るい人だったんだ!」と驚かれるほどの晴れやかな表情に、今の幸せが見てとれます。