年金額への影響は?

年金が厚生年金から国民年金に切り替わったことで、将来もらえる年金額も変わってきます。厚生年金は2階建てといわれるように、国民年金の上乗せとして受け取れる金額が多くなります。

国民年金の満額は78万900円(2021年度)となっており、厚生年金の受給者の平均年金額は175万2000円となっています。※

※厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より

厚生年金の受給額は給与の額に応じて支払った保険料によって異なりますが、それでも加入者は国民年金だけを受給する場合よりも多く受けとれるわけです。しかも、支払う保険料は労使折半のため半分で済みます。

さらに、扶養されている配偶者の立場に立つと、もらえる年金額は同じなのに、配偶者が会社員であれば保険料は徴収されず、起業家やフリーランス、自営業者の場合は保険料を支払わなければなりません。

このあたりを不公平に感じる人も多いと思います。それだけ、会社員は優遇されているといえるのかもしれません。