株式市場の振り返り-アベトラ会談を控えて模様眺めの動きも、TOPIXは6連騰

2016年11月17日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 17,862円(+0円、+0.0%) 微少ながら続伸
  • TOPIX 1,423.0(+1.4、+0.1%) 6日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 920.4(+13.3、+1.5%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,069、値下がり銘柄数:772、変わらず:144
  • 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10

東証1部の出来高は23億7,012万株、売買代金は2兆4,285億円(概算)となり、いずれも前日より減少しています。ニューヨーク市場の下落や円安進行の一服などから、東京市場も下落して始まりましたが、利食い売りが加速する気配は弱く、模様眺めの動きとなりました。ただ、大引けにかけて買いが優勢となり、わずかながら続伸となっています。

特に、TOPIXはしぶとく6日続伸となりました。TOPIXの6連騰は、7月のポケモノミクス相場以来となる約4か月ぶりです。週末18日(金)は、アベトラ会談の結果、とりわけ、トランプ新大統領の発言内容が材料視される局面があるかもしれません。これを利用した短期筋の揺さ振りに注意が必要でしょう。

一方、東証マザーズの出来高は4,207万株、売買代金824億円となりました。売買代金は前日より減りましたが、売買高は若干増加しています。大型株市場が模様眺めだった分、新興市場の買い戻しが起きた形です。総合指数も大幅高となる4日続伸でした。今後は引き続き、新たな物色テーマの登場が待たれましょう。

銀行株が利食い売りに押され反落、ロームや三菱電機が年初来高値を更新

個別銘柄では、株価急騰が続いていた三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が反落となり、トヨタ自動車(7203)、ファナック(6954)、日東電工(6988)なども下落しました。また、小野薬品工業(4528)も冴えない動きとなり、コマツ(6301)と日立建機(6305)も値を下げています。

一方、任天堂(7974)や日本電産(6594)が大幅上昇となり、ローム(6963)は年初来高値を更新しました。また、ライオン(4912)も場中に年初来高値を更新しましたが、終値は反落となっています。電機株では、三菱電機(6503)が連日で年初来高値更新となりました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が急騰し、その他の医療バイオ関連銘柄にも上昇が目立ちました。また、ブランジスタ(6176)も急騰し、Jストリーム(4308)も大幅続伸となっています。また、串カツ田中(3547)も続伸となるなど、注目銘柄が健闘しました。

一方、ユーザベース(3966)は前日と変わらずで引けています。全体的には静かな値動きを示した銘柄が多かったようです。

 

青山 諭志