通常、金融商品の売買で得た利益や配当金には20.315%の税金がかかります。しかし、一般NISAでは年間120万円の非課税枠があります。そのため、仮に120万円を投資した結果が150万円になった場合、30万円の利益に対して税金がかかりません。

一方、一般NISAを利用していない場合は、利益30万円に対して20.315%の税金がかかります。つまり6万945円が税金となり、手元に残る利益は23万9,055円になってしまうわけです。円定期預金の金利が0.002%という現状を考えると、利益の約2割が非課税になるのは大きなメリットですね。

なお、一般NISAは2023年に終了する予定でしたが(非課税期間は2027年まで)、新NISAが2024年からスタートするため、「NISA制度」への新規申し込み可能期間は実質2028年まで延長されることになっています。

※一般NISA、つみたてNISAについて詳しくは、金融庁のウェブサイトで「NISAの概要」「つみたてNISAの概要
をご参照ください。

投資のリスクを下げる方法は?

投資で資産形成をする場合、気になるのがリスクです。特に子供の教育費や自分の老後資金を貯めることが目的となれば、確実に資金を増やすことが大切。利益を大きく得るよりも、低リスクを重視する人も多いでしょう。

しかし、元本保証でない金融商品に値下がりリスクは付きものです。そのため、生活費に必要なお金とは別の、余裕資金で投資をすることが第一です。ただ、リスクを抑える方法がないわけではありません。その一つが積み立て。上述の「つみたてNISA」などがそれに当たります。