投資で利益を得る基本は、金融商品を「安く買い、高く売る」ことです。残念ながらいつが最も安くて高いのか…ということは誰にも分かりませんが、定期的に一定額を長期間にわたって積み立てる方法であれば、平均取得価格を抑えられます。

というのは、ある金融商品に投資する場合、毎月決まった金額を購入することで、値上がりしたときは少ない量を、値下がりしたときは多い量を買い付けることができるからです。これをドル・コスト平均法といい、「高値づかみ」や「安値売り」を避けるメリットがあるとされています。

つみたてNISAは特に、「少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度」という位置づけですので、投資の初心者でも始めやすいものになっています。

ネットやSNSなどでも情報収集できる

投資に対して腰が引けてしまうもう一つの原因が、知識不足です。投資をするならばまずは本で勉強し、毎日新聞を読み、株価や経済情報を見て…というイメージを持っていませんか?

しかし今の時代はネット上で、またインスタグラムなどのSNS上でも、投資の基本知識や投資の方法、おすすめ銘柄や金融機関などが紹介されています。取引や手数料、銘柄、リスクなど重要な部分や細かな点は企業のウェブサイト等で確認すべきですが、「まずはざっと知識を得たい」という場合はこうした方法を活用するのも一つの手です。

中には分かりやすくまとめられていたり、ランキング形式であったり、マンガのように紹介されているものもあります。企業の公式SNSやフォロワー数の多いものを中心に読んでいくと、大まかな知識はすぐに得られるでしょう。

新年度が始まった今は、家計を見直したり、各種の手続きを行う機会も多いもの。預金や保険と同じように、投資が当たり前となる時代はすぐそこです。この機会にまずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子