70歳まで働けば老後の生活は大丈夫

自営業者については、本当に人それぞれですから何とも言えませんが、定年がないので元気な間は現役として大いに稼ぐことができるわけで、70歳まで働けば老後の生活は何とかなる人が多いでしょう。

サラリーマンは、定年後に働いたとしても現役時代ほど稼ぐことは難しいでしょうが、「60歳から70歳までの10年間は定年後再雇用等々によって生活費を稼ぐ」くらいは可能でしょう。

70歳まで生活費を稼いで退職金に手をつけずに年金も受け取らずに生活すれば、それ以後の老後資金については比較的余裕があるはずです。

公的年金は、65歳から受け取るのが原則ですが、70歳まで待ってから受け取ることも可能で、その場合には毎回の受取額が42%増額されます。標準的なサラリーマンと専業主婦の夫婦が老後に受け取れる公的年金は約22万円ですから、その1.42倍の年金を受け取れるならば、70歳以降の生活はまず安泰でしょう。

少子高齢化により年金額が1割か2割減るとしても、減った金額の1.42倍を受け取れるならば、何とか暮らせるはずですし、退職金等を少しずつ取り崩してささやかな贅沢を楽しむこともできるでしょう。

政府の方針として、年金額を減らすのではなく、支給開始年齢を遅らせるという決定がなされるかもしれませんが、仮に70歳からの受け取りが原則となったとしても、70歳まで働いて稼げば大丈夫でしょう。