野党やマスコミが「政府による年金制度改悪だ」と批判するかもしれませんが、それは的外れです。誰が総理大臣をやっても、少子高齢化が止められない限りは同じことをせざるを得ないからです。余談ながら、年金問題については与野党の政争の具とせず、知恵を出し合ってより良い制度の構築を目指すべきだと思います。

もっとも、年金受取額が減ることはあっても、受け取れなくなることはありません。「若い人は老後は年金がもらえないのだから、年金保険料を支払うのは無駄だ」などという人がいますが、そんなことはないので、自営業者等々はしっかり年金保険料を払いましょう。この点については重要なので、別の機会に詳述することとしましょう。

健康寿命が伸びているから長く働こう

国民全体として高齢化が進んでいるということは、高齢者が長生きをするようになっているということです。その際には、単に長生きをするというだけではなく、健康寿命も伸びているはずです。

実際、今の高齢者は高度成長期の高齢者より遥かに元気です。サザエさんの登場人物である波平氏は54歳という設定ですが、波平氏より元気な高齢者は大勢います。

当時の定年が55歳だったのは、「バリバリ働くのが難しいからお引き取りいただく」ということだったとすれば、波平氏より元気な現在の高齢者は大いに働けば良いわけです。ちなみに筆者もあと1年で高齢者ですが、今のところ波平氏より元気なので、しばらくは仕事を続けるつもりでいます。

高度成長期の労働者は、15歳から55歳まで働いて、しばらく余生を楽しんで他界しました。人生の半分以上を働いていたわけです。農業従事者はもっと長く働いていたはずです。それを考えれば、人生100年時代の若者は、20歳から70歳まで働くのは当然のことでしょう。20歳から60歳まで40年間働いて、残りの60年間を他人に食べさせてもらおうと考えるのは虫が良すぎます。

もちろん、健康上等々の事情があって70歳まで働けない人もいるでしょうから、そうした人は生活保護等々の支援を受ければ良いわけで、働ける人は働こう、ということですね。