さいごに
今回触れた「老後の貯蓄格差」が生まれる裏には、各世帯のさまざまな事情があるでしょう。
一方で、若い頃からの貯蓄習慣、さらにいうと資産形成への意識が、少なからず絡んでいるであろうことは、確かであるといえそうです。
はたらき盛りの現役世代の中には、「住宅ローンや教育費などのやりくりで精いっぱい。老後資金まで手が回らない」というご家庭も多いでしょう。
とはいえ、私たちの老後は思いのほかに長くなる可能性があります。長寿時代を見据えたお金の計画は早めのスタートが肝心です。
資産運用は、長い期間をかけるほどリスクが軽減しリターンが安定してきます。利子に利子がつく「複利」の効果で雪だるま式にお金を育てていくことに繋がります。
家族構成、貯蓄の進捗状況、そして退職金や相続財産の有無などは人それぞれです。
ご自身のライフプランに合った資産運用の計画は、お金のプロフェッショナルに相談しながらスタートされると、安心感が違います。
「今の貯蓄の状況で老後は乗り切れるのか…」
「金融商品は種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」
経験豊かな資産運用の専門家のアドバイスを受けることで、お悩みや疑問点が解決する糸口が見つかるかもしれません。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
- 谷口裕梨(LIMO)「70歳以上世帯の貯蓄額はいくら?老老格差が生じる現状とは」