経営的には厳しい状態のグローバルダイニング
思わぬ形で話題となったグローバルダイニングですが、その業績はどうなっているのでしょうか。2018年12月期以降の推移を見てみます。
2018年12月期 売上高99億円、経常利益0.5億円、当期純利益0億円
2019年12月期 売上高96億円、経常利益1.0億円、当期純利益▲3.3億円
2020年12月期 売上高57億円、経常利益▲11億円、当期純利益▲15億円
2021年12月期(予想) 売上高60~70億円、営業利益▲5~0億円
2018年12月期及び2019年12月期の状態から、概ね売上高100億円、経常利益1億円前後というのが平常時の同社の数字です。経常利益は若干の黒字だったものが、コロナ禍により売上が半減し、2020年度12月期には大幅な赤字を計上しています。
2020年12月期末時点で自己資本比率33%であり、まだ体力に若干の余裕はあります。しかし前期の53%から急落しており、再度▲10億円クラスの赤字を計上すると財務的な体力は非常に乏しくなります。
2002年、小泉・ブッシュ会食が行われた「権八」
グローバルダイニングですが、かつては外食店の異端児として知られていた存在でした。1973年に長谷川実業として創立された同社は、バブル期の恩恵もあって成長を続け、1997年にグローバルダイニングに社名変更、1999年12月に東京証券取引所第二部に上場しています。