老後資金ってどのくらい必要?
先述の「毎月4万3000円」の赤字分を、貯蓄の取り崩しで補っていくことを想定してみます。
必要な額を単純計算すると、
1年間で4万3000円×12カ月=51万6000円
20年間で1032万円
となります。
この計算で、仮に「60歳で退職した無職の夫婦が100歳まで生きる」ことを想定した場合、必要な老後資金は約2000万円ですね。
老後に必要となるお金は家族構成やライフスタイル、さらには健康状態など多くの要因に左右されます。よって、一概に「いくらかかる」とはいえません。
介護や通院にかかる費用、老朽化した自宅の修繕費、そしていわゆる「孫費用」など、セカンドライフ特有の出費も発生してくるでしょう。
年金生活のスタートまでに、安心できる老後資金を準備しておきたいものですね。
そこで、次では70代の貯蓄事情についてみていきたいと思います。