7日には米連邦準備理事会(FRB)が、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表します。すでにFRBはゼロ金利政策長期化の方針を打ち出してはいるものの、要人などの発言によって株価が振られる可能性もあるので注意が必要です。
25日線を回復、5日線とのゴールデンクロスも形成される
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。3月下旬にローソク足の実体が、これまで長期間にわたり下値をサポートされてきた25日線を割り込んでしまいました。足元ではこれを回復できるかどうかが大きなポイントでした。
前週は25日線付近まで反発しましたが、上値を抑えられていました。先週は週初に窓をあけて25日線よりも高く寄りついたものの、引けにかけては陰線となりました。
その後も25日線にローソク足の実体がかかるような小刻みな動きとなりましたが、週末に大きく上昇すると25日線を回復しました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。25日線を回復できたことは明るい兆しといえます。また先週の動きで、5日線が25日線を下から上に抜けるゴールデンクロスも形成されました。
若干気になるのは、2月16日の高値(30,714円)から3月18日の高値(30,485円)へと上値が切り下がっていることです。今後、もみ合いながらじりじりと下がっていくこともあり得ます。
そうならないためには、まずは今週以降、心理的節目となる30,000円、さらには3月18日の高値(30,485円)を超えてくることが必要です。
この付近を超えて下値のサポートが確認できたら目線を上に持ち、積極的に付いていきたいところです。逆に再度、上値を抑えられるようであれば、下値メドは75日線の28,900円付近となります。
下原 一晃